野々市運輸機工株式会社

従来なかった中小運輸業の受発注システムによって、受注時間の短縮とプロセスの見える化を実現 。​

業種:運輸業

従業員数:100人以下

クラウド活用人数:20人

企業Webサイト http://nonoichiunyu.com

※本レポートは、総務大臣表彰 全国クラウド活用大賞決勝大会における10分間の最終プレゼンテーションの内容を元に構成したものです。

野々市運輸機工の吉田と申します。今日はですね、運送受発注システムの開発導入、新しいコミュニケーションの形を創造するというテーマで、お話をさせていただきたいという風に思っております。


まず皆様、今日はこの会場にですね、運送関係の方っていらっしゃいますか。おそらくほとんどいないんですよね。皆さん運送のイメージでどんなイメージ持たれていますか。例えばですね、こんな怖い人とかですね、こんな派手なトラックとか。こういうのは今はですね、殆どいらっしゃいませんので安心してください。


ただですね、とても古い業界だということはここでお伝えしておきます。こちら当社の写真になるわけですが、先ほどのようなトラックはありません。昭和41年に創業した我が社でございますが、現在金沢市に本社がございます。


金沢市の魅力というのはですね、先ほど心結(ここゆい)さんがですね、素晴らしいプレゼンをしてくれたので割愛させていただきますが、とてもいい場所です。社員数が45名、車両台数が38台といった規模の会社で、こちらの写真にありますように、黄色いのが電気のウェイトとか、電線ドラムとか、工作機械など、重量物をメインに運んでいる会社でございます。


そんな我が社がですね、そのシステム開発をした背景からですね、ご説明させていただきたいと思います。まずこちらの写真をご覧ください。ちょっとなんか違和感ないでしょうか。こちら、うちの配車担当の机の上なんですが、電話機が2個あるんですね。忙しくなってくると右手に受話器、もっと忙しくなってくると左手に受話器、もっと忙しくなるとどうなると思いますか。ここにスマートフォンを置いてですね、こうやってしゃべるんですね。


そのぐらいですね、業務の中で電話が非常に多いということです。一日に何百本もかかってくる電話ですね、電話だと何が困るのかというところなんですけれども、なかなか担当者さんがですね、席を外していて繋がらない、だから無駄なやり取りが増える。聞き間違いがあったり、聞いたはいいけどもパソコンに入力する際に打ち間違いが発生するということが日常茶飯時でした。


僕はその状況を見て、いいとは思ってなかったんですけども、こう考えてました。この業界そんなもんだと。電話、FAX当たり前で、後は気合いと根性で乗り越えていくしかないんだという風に思っていました。


ただですね、1年くらい前ですかね、あの世の中見渡すとですね、物を買うのはアマゾンで、ポチっと買えると。ホテル予約するのも楽天でできる。友達と連絡するのもLINEでできるという状況にありながら、なんでこの業界だけ電話とFAXなんだろうという風に思いまして、なんかその受注できるシステムを導入すればいいじゃないかという風に考えがなりまして、まずgoogleでですね、検索するわけですね。


運送受発注システムと…、全然出てこないんですね。我々のような中小が導入できるようなものは。じゃあどうするのかとなった時に、自分で作ってしまえばいいじゃないかという風に考えました。ただ僕はですね、そのプログラミング全くできません。じゃあどうするのかということで、どこかに作ってもらわなきゃいけないんですが、どこに作ってもらったらいいのかわかんないので、こちらですね、石川県産業創出支援機構さん、通称ISICOさんっていうんですけども、こちらに相談しに行きました。


こちらはですね、石川県の中小の事業者を色んな形で支援してくれる機関だということです。こちらに行って、ざっくり、何かwebから受注できる仕組みを作りたいんですけどという風に相談しました。


そしたらですね、このISICOさんが的確にこう返してくれまして、いい会社ありますよと。金沢市に。それがですね、そのアクロスソリューションズさんという会社さんで、受発注システム、業務用の受発注システムを専門に作っている会社さんです。そちらがですね、MOSというパッケージソフトを作っておりまして、そのMOSをカスタマイズしてですね、その物流のソフトを作っていこうということになりました。


このMOSのキャッチコピーがいいんですね。FAX、電話は屑籠へということで、まさにこれは、うちにとって最適なソフトなんじゃないかという風に考えました。ただですね、そのアクロスさんも、物流系のソフトっていうのは作ったことがないものですから、もう侃々諤々ですね。意見を出し合いながら、ぶつけ合いながら出来上がったのがこちら、NONOCOM ORDERというシステムですね。これは今年の5月に完成しました。


このNONOCOM ORDERのコンセプトというのは、お客様とのコミュニケーションのすべてをWeb上で完結させるというところにあります。こちらがですね、お客様の発注画面になるんですけれども、お客様にはトラックを選んでいただきまして、日時や行き先などを入力していただいて、発注するという仕組みになっています。


そこまで聞くとですね、いたって普通の受発注システムのように聞こえると思うんですが、運送の難しい所というのはですね、様々な運行パターン、多数の製品の形状、オーダーをいただいてからオーダーの変更など、いろんなお客様とのやり取りがあるんですね。それをどう解決していくのかっていうのがポイントでした。それを解決する方法としてこちらのチャット機能とファイル添付機能というのを付けました。


チャット機能というのは、ヤフオクとかメルカリなどやったことがある方は分かると思うんですけれども、1オーダーに対してチャットが付いてましてお客様に色々な事が確認できるようになっております。またお客様からですね、多数のFAXが送られてくるんですけれども、それもPDFなどで添付できるような仕組みになっております。

そうすることでこのシステム上でお客様との受発注のやりとりというのがすべて完結するような形になっております。


このシステムを導入することによって、電話での受注だと電話を受けて入力するまで、3分から5分の時間かかっていたんですが、システムだと30秒で受注をすることが出来るということになりました。その他にも、お客様のメリットとしましては、24時間いつでもですね、またスマホから発注できますのでどこでも、そして簡単に発注することができます。我々のメリットとしましては効率化そして正確化。これを使ってみて感じた事なんですけれども、受発注の見える化ですね。


これまで電話だと、その配車担当とお客様との間でどういうやり取りされているのかというのが見えなかったんですが、それが見えるようになったということです。我々はですね、このシステムを通じて、ただ単にその時間を短縮したいと思っているだけではないということです。その本質はですね、こちらのコミュニケーションの最適化にあるという風に考えております。


コミュニケーションというのはですね、色んな分類の仕方があると思うんですが、大きく同期と非同期のコミュニケーションがあると考えます。同期というのは直接お話しすることや電話で話をすること、非同期というのはチャットやメールを使うことだという風に分類します。今回、受発注ということを非同期コミュニケーションツールによってやってみようという風に考えたわけですが、決してですね、なんでもかんでも、そのデジタルツールを使えばいいということではなくてですね、お客様と面と向かってしっかりと話をするということもとても大切です。


重要なのはどちらが適しているかということを考えていくこと、それが非常に大切だと考えます。当社はですね、今年の6月にスマートフォンを導入いたしました。これはですね、スマートフォンの契約価格がだんだんと下がってきてくれたおかげで、私たちの中小の事業者でも導入することができました。総務省さんにはがんばって頂いてですね、もっと安くしていただきたいと思っております。


他にもですね、システムはいろいろ我々は導入しておりまして、社員さんの誕生日を教えてくれる誕生日通知システムや、ありがとうカードを贈り合うありがとうシステムなどもあります。ありがとうシステムというのはありがとうカードを社内では今までカードで送り合ってたんですね、手書きの。


ただ運転手さんというのは離れた場所に行ってしまいます。そしたらそのありがとうカードを渡すことがなかなかできないということがあったんですが、それをスマートフォンからですね、どこからでも送ることができるということです。


僕も今日東京駅からですね、ありがとうということを社員さんに送りました。このようなですね、システムを我々もっともっと開発導入していって、この運送業界をより良いものにしていきたいと考えております。


最後になりますが、私たちはこのICTの力を使ってですね、コミュニケーションを変えて、会社を変えて、業界を変えて、より良い世の中をこれから作り上げていきたいという風に思っております。本日はお時間を頂きまして、ありがとうございました。

コンテスト受託事業者


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